施設紹介

スタッフの声 加藤さん

 

 

 

■名前 加藤さん

■勤続年数 21年

■資格 介護福祉士、保育士、幼稚園教諭2種

 

 

 

―― 21年…長い間お勤めですね。

 

学校を卒業してすぐに芙蓉会に入所しました。

20歳から27歳まで正規職員として働きました。

結婚を機に退職し、3年ほど主人の転勤先の名古屋市にある幼稚園でパートをしました。

その後、こちらに戻ってきたので芙蓉会に再就職し、1年間育休を挟みながら現在は正規職員として働いています。勤続年数は21年になりますが、感覚的には15年くらいしか経っていないような気がします。

 

 

― 入所したきっかけは?

 

偶然ひょんなことからつつじで実習をさせて頂いたことがきっかけでした。つつじは幼児ではなく成人の方が対象だったので自分には難しいかなと思いましたが、母に「これも何かの縁だから実習してみればいいじゃない」と背中を押されたのもきっかけのひとつでした。

将来は幼稚園、保育園の先生になるのだと思っていましたが、縁があってこちらにお世話になる事になりました。

 

 

―― 幼稚園の先生なら本当はピアノとか・・・。

 

そうですね、こちらにピアノがあることはありますが、弾くことはありませんね。ただ、壁画などを作る時もあるのでそちらを作ったりしますね。

 

 

―― 縁があっても辞めることもできたのにどうしてでしょう?

 

名古屋市の保育園でパートとして勤めた時、仲間によくしてもらいましたが、福祉施設とは全然違うなぁと感じる事がありました。よく言われる「難しい人間関係」や「派閥」というものや「いじめ」なども芙蓉会には一切ありません。

一度保育園で働かせてもらったからこそ、芙蓉会の「良さ」に気付いたこともあるかもしれません。

 

 

 

朝来てあっという間に夕方になって・・・

朝はこれをしよう、あれをしようとイメージしていても、利用者さんの動きだったり、突発的なできごとがあったりと仕事に追われるので、あっというまに時が過ぎてしまいました。時には利用者さんへの対応が思うようにいかず、反省して帰る日もあります。

 

 

―― 利用者さんに対して思うようにいかなかったことがありますか?

 

ありますよ。

 

 

―― 例えばどんなことですか?

 

自分が思っていること、利用者さんが思っていることが違い、大きなお世話だったこともあります。

良かれと思ってご家族に利用者さんの様子を伝えると、利用者さんが家で叱られてしまうことがあるので、内緒にしておいてあげればよかったと思う時もあります。

「利用者さんとご家族の関係を読み違えたなぁ」と思う時があります。利用者さんと支援員だけの関係ではく、ご家族との関係もあるので難しいですね。

利用者さんも、ご家族に気を遣っている場合もあるので、あぁ失敗したなぁと反省することがあります。

 

 

―― 加藤さんはベテランなので、ある程度色々とコントロールできると思っていました。

 

いやいや、できないですよ。

でもそこがおもしろいというか。

先を読まなければいけないのだけれど、今と照らし合わせて何年後かにこうなっているのかなと考えても、違ったりして、とても難しくて・・・。

自分の事すらも分からないのに、他人の事は分からないですよね。

でも、褒められると前向きになるので、みんなを褒めないとね! と思います。

長く働かせてもらって、先輩方が私を褒めてくれることが多かったので・・・。

人間の温かさを知ったし、先輩方には様々なことを教えてもらいました。

個性あふれるベテランの先輩方が多かったので楽しかったです。

 

 

 

 

―― 成長したと思えることはありますか?

 

人を見る目が育まれたことです。

利用者さんが醸し出す空気感、表情、目、しぐさを読むことができるようになりました。

普通の人が気付かない利用者さんの気持ちが分かるようになってくると思います。

 

 

―― 相手がどう動くか分かる、剣道の「起こり」みたいなものですね。

 

そうかもしれませんね。利用者さんの眼の動きや雰囲気でいつもと違うなと敏感に気付くようになると思います。

でも、そんな悪いことばかりではなく、良いことも分かるんですよ。

利用者さんの表情で、今日はいいことがあったのかな? とか、嬉しいことがあったのかな? と分かるようになりました。歩く足音だけで、「何かいいことあったのかな?」なんてね。

利用者さんを守るのも私たちの仕事なので毎日が真剣勝負だけど、自分がぴりぴりしていると相手にも伝わるので、「そうなのね~」と穏やかな顔をしつつも、心の中はぴりっとしていないといけないと思います。

でも、とても楽しいですよ。

 

 

―― 空気を読むことができるということは私生活にもいかせたり、家庭円満のコツにもなりますか?

 

ん~、どうなんでしょう。また別なのかもしれませんね。あぁ、でも子どもの機嫌は分かるかもしれません

家庭でもぴりぴり気を張っていると疲れてしまうので、ほどほどにしています。

 

 

 

優しい笑顔と穏やかな表情で話す加藤さんは、利用者さんや利用者さんのご家族はもちろん、職員からも厚い信頼を寄せられています。

 

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